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No.6 ロープレンチ

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SRTにおけるフリクションヒッチはDdRT(ダブルロープテクニック)の時より短くてもっときつく結ぶ必要があります。ロープレンチのマニュアルには「ヒッチはロープを滑らないようしっかり結ぶ事」と書いてありますが、しっかり結んだつもりでも安心してはいけません。

アッセントの時、ヒッチは下からプーリーで押し上げられてゆるみます。だからアッセントから他の動作に移る時には意識してヒッチをロープにしっかり締め直す必要があります。
フリクションヒッチのみでアッセントした場合には墜落する危険性があるのでアッセント時にはもう一つバックアップを付けた方が賢明です。

​左:アッセント時​    右:ディッセント時

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一つの例を紹介しますと、コングダックをバックアップに使う方法です。コングダックはプーリーの下に付けると登るに従って自然に上っていきます。また、小さなリギングプレートをハーネスのブリッジに付けるとシャックルとカラビナがぶつかり合うのを防いでくれます。

もう一つの例は,いわゆる“カウズテール(つなぎヒモ)”でアッセンダーとクライマーをつなぐ方法です。アッセンダーはカムがムキ出しのため小枝や葉っぱが絡んでロープをかまなくなる事もありますが、短めのヒッチコードを使って簡単にアッセンダーのバックアップが取れます。
常により安全な方法を探りましょう。僕の元上司がよく言ってました、「安全第一、儲けは第二」.... あれ?逆だったかな?!!

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ロープレンチはとてもユニークな下降器です。
でもこれはSRT(シングルロープテクニック)システムを作る時の『下降器』と考える必要があります。
アッセント(登り)では何の役割もありませんし、バックアップの役割さえありません。
ロープレンチはアッセントに関しては全くニュートラルなんです。

デッセント(下降)になるとコングロボットのように働きますが、アッセントになると自動的にニュートラルになります。コングロボットは自動でニュートラルにはなりません。コングロボットをロープレンチと同じようにフリクションヒッチの上に取り付けるとアッセントの邪魔になります。この点がロープレンチの特徴なのです。