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No.1  ツリークライミングロープ

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16ストランド 編み込みのカバーと撚り糸が並行に走るコアで 出来ており、カバーが荷重を支えている。

 

ダブルブレイド カバーもコアも編み込みで、カバーとコアの両方で荷重を支えている。

 

スタティック 荷重を支える平行に走る撚り糸のコアと、それを保護する編み込みの皮膜で出来ている。


上は代表的な3種類のロープですが、新人クライマーの皆さん、違いが分るでしょうか?

僕が最初に購入したツリークラ イミングロープは、DdRT用がほしいとお店の人に言ったにもかかわらず、カーンマントルロープを買わされてしまいました。そしてその2つのロープの違いに長いこと気づかずに使っていました。
ツリークライミング用ロープは常にラフな樹皮に擦られ続けるので、摩耗に強いカバーを持ったものが向いています。またノットを作る機会も多いので、ノットを作りやすい柔らかめのロープの方が向いています。しかしほとんどのスタティックロープは硬くてノットを作りにくいし、ダブルブレイドや16ストランドに比べるとかなり薄いカバーなのです。


16ストランドロープ は非常にシンプルな構造で摩耗にもよく耐えます。ダブルブレイドやスタティックロープより弾力性があるので、SRTに16ストランドを使うとよく伸びてしまい登るエネルギーが余分に必要になってしまいます。16ストランドはハンドスプライスができます。


ダブルブレイドはコアとカバーの両方で荷重を支えます。プーリーを使った方がロープ本来の強度を発揮します。複雑な構造ですが正しく使うと非常に強い強度があります。握った感触もいいです。ダブルブレイドは16ストランドに比べると、若干細くて滑らかな感触を持っています。今は太めで柔らかいダブルブレ イドが作られる傾向にあり(例:ImoriやVortex)、握りやすくなっています。ダブルブレイドもハンドスプライスができるロープです。

スタティックロープ は、本当にスタティックなダイニーマかテクノーラ製でない限り、どれも若干の弾力性を持っています。16ストランドとは反対にカーンマントルロープはSRTにしても伸びにくくて効率のよいクライミングができますが、枝から落ちてしまった時などは衝撃を吸収できずに身体に大きなダメージを与える危険性があります。カーンマントルロープは伸びないため衝撃荷重にも弱く、またハンドスプライスも出来ない構造になっています。
スタティックロープはSRTによりカム式アッセンダーを使ってアクセスするのに作られたロープですが、SRTでアクセスのみならずワークポジショニングもしようとしている世界中のクライマー達に使われはじめています。


最終的にどのロープを選ぶかはクラ イマーが自分で決める事ですが、クライミングロープもリギングロープもアーボリスト専用に作られたロープがまず堅実だろうということです。
よく考えて自分のロープを選んで下さいね!