top of page
paulspage2018.jpg
No.4 ランヤードについて

ランヤードは 別名 “サイド·ストロップ(皮砥)” “セカンド·クライミングライン” “フリップライン” 等々いろんな呼び方をされていますが、アーボリストのクライミング·システムの中でも特に重要な役割を持っています。

strop.jpg

ストロップ(皮砥)

ランヤードは様々なロープを使って作られています。芯にワイヤーが入ったものまであります。

 

ワイヤー入りのランヤードは幹に回して振り上げやすい硬さです。切断されにくいですが、さすがに大きなチェーンソーが当れば熱いナイフでバターを切るように簡単に切断されてしまうので、これを使えば絶対大丈夫と考えてはいけません。ワイヤー入りランヤードも、効率的で安全なワークポジショニングのための“補助ロープ”と考えて下さい。

いつも体に負担の掛からない安全な作業ポジションを求めるべきです。

daisy_chain.jpg

ランヤードの長さは人により好みが分かれるところです。長いランヤードを使えば2本の枝を使ってバランスを取る時に使いやすいですが、ロープをまとめるのは難しくなります。

長いランヤードは簡単に枝や自分の脚、またはチェーンソーに絡んでしまいます。

オーストラリアのあるクライマーは掃除機のコードのように使わない時には自動で巻き込んでしまうランヤードを自作して使っていました。頭いいね!

でも彼のは8mm位の細いロープでした。僕は13 mmロープを使いたいです。

小さいバッグをハーネスに付けてそれにランヤードを収納するという手もありますし、デイジーチェーンでまとめる人もいます。

わかりますか?ツリークライミングではいつでも何通りかの解決法があるのです。

皆さんも常に自分で考えてくださいね。

 

僕自身はいくつかタイプの違うランヤードを持っていて状況に応じて使い分けています。

 

 

ランヤードの取り付けにもいくつかのやり方があります。

 

ハーネスの両サイドに付いたDリングはランヤードを水平方向に取り付けて上に振り上げるときに使います。

lanyard_1.jpg

サイドDリングはランヤードを木の幹に回して使う時に一番快適で安全なアタッチメントポイントですが、この場所以外に取り付けた方がより快適で安全に使える場合もあります。

枝の先の方で仕事をする時に、ランヤードを体より高い場所に掛けてこのDリングに吊られると、ハーネスがお腹の上の方に引き上げられて苦しくなってしまいます。ハーネスによってはもう一組のリングが低い位置に付けられてその問題を解決してくれるものもあります。

lanyard_2.jpg

ハーネス両サイドのDリングに吊られるとこうなってしまいます。

lanyard_3.jpg

​ツリーモーションにはブリッジ両サイドにロアーDリングが付いていて、ここに吊られると快適です。

lanyard_4.jpg

Dリングが低い位置にないハーネスの場合は、ランヤードをブリッジの両側の金具に取り付けることも出来ます。

繰り返し言いますがやり方はいくらでもあるのです

複数のアルミリング、スイベル、またはヒッチクライマー·プーリーなんかも利用出来ます。

ランヤードの先端には大抵スナップが付けられています。スナップに直接ロープをスプライスできれば便利ですよ。枝の又を通りやすくなります。ノットでは引っかかりますよ。

lanyard_6.jpg

フリクションヒッチやロープグラブの連結は必ずトリプルアクションのカラビナを使うべきです。トリプルアクションのカラビナは現在のところ最も安全かつ使い勝手がよいと証明されており、それを誰も疑う余地はないでしょう。トリプルアクションのスナップも現在では手に入ります。

lanyard_5.jpg
bottom of page