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​No.49  クラスⅡ 繊維ロープの魅力

クラスⅡとは、ロープの構造ではなく素材の種類を指します。

代表的なものとして、ロープ繊維の一部、もしくは全部に高い強度を持つ繊維であるテクノーラ、ベクトラン、ダイニーマ、ザイロンが使われているものをクラスⅡと呼んでいます。

テクノーラとベクトランはもともと電気通信用に開発されたもので、ウィンチ操作に使用されることもあります。

しかし、どちらも繊維が擦れやすく、ロープの摩耗や劣化しやすい傾向があります。

反対にダイニーマは、やわらかいロ―プなので、摩耗することなく繰り返しのリギングサイクルでも安全に使用できます。

ダイニーマ自体の融点は低いですが、ダブルブレイドの外被と一緒に使用することで、軽量さと強度を兼ね備えたオプションとして、さまざまな用途に使えます。

ツリーモーションのグリーンのブリッジ部分にもクラスⅡのロープが使われています。

実際に使ったことがある方は、その強度対重量比が信じられないことはご存じのはず。

ア部分は軽量で強度があり、ポリエステル性のダブルブレイドで構築されているので、熱による損傷にも強いです。

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2005年のツリー・バズ・フォーラムでリギングの話を聞いた後、僕はクラスⅡロープに個人的な興味を持ちました。

そこでは参加者同士が作業の効率を改善する方法と特定の問題に対して適切なツールを選択し、実践する方法についてディスカッションをしていました。

会話の多くは、マリン・ウィンチ(Harken)を備えた下降装置の使用をベースにしていましたが、現在においても、海洋ベースのロープ技術は、開発と改良においてトップクラスです。20年前でさえも、さまざまな種類のロープが利用されていたほどでした。

クラスⅡロープには、さまざまな利点があります。

・ウィンチ時においての多大な効率性。伸びが少ないので、直に伐採木を引っぱることが出来ます。

・軽量なうえ伸びが少ないということは、ハイラインにおいて使用前の初期テンションを素早く張ることができます。

・軽量であるということは、伐採木を斜面や現場から遠いところへ運び出す際にも仕事量が楽になります。

・伸び率が低い(1.5%)

・ポリエステル性の外被によりダイニーマのコアを熱から保護します。もちろんHarkenウィンチでも使えます。

・スプライスしやすい。

ウィンチを使用してリギングをされている皆さんは、今までにさまざまなクラスⅠのロープを試されたと思います。

お気に入りのロープはありますか?

ロープを選ぶ際には、以下の項目の1つ(もしくはすべて)に着目してみましょう。

 

・価格

・MBS(最小破断荷重)

・ノットしやすい(縛りやすい)

・外被・コーティングが丈夫

・静的な性質と動的な性質のバランスが良い(MBSが20%、伸び率が4%、SWL(安全使用荷重)が5:1)

僕にとって、ほとんどのクラスⅠのロープは本質的に類似していると考えます。

類似点が近すぎることから、クラスⅠロープの種類を気にせず使っています。

ポイントとしては、ダイナミックリギングにはクラスⅠロープを使用し、それ以外の場合はクラスⅡを選択します。

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クラスⅡのロープを買うとき、最初にその価格差に冷や汗が出るくらい驚くでしょう。

表の1,287円と708円を見比べても大きな違いです。

しかし、データをもう少し見てください。

クラスⅡのロープは高価ですが、クラスⅠの14mmとMBSが大きく異なるため、強度が比べものにならないことがわかるはずです。

クラスⅡの10mmとクラスⅠの14mmを比較してみても、ロープ径が細いクラスⅡの方が5,600kgと強度があります。

重さを見てみましょう。クラスⅡの10mmはクラスⅠの10mmよりも軽量で、クラスⅠの14mmが140g/ mという重さに対して64g / mと大幅に軽量であることが示されています。

伸び率が小さいこともクラスⅡのロープが選ばれる理由です。

これはワイヤーのような感じで、クラスⅠの4%と比較して、わずか1.5%しか伸びません。

あまりピンと来ないかもしれませんが、手でロープを引いてみると気が付くと思います。

最後はやはり価格です。

クラスⅡの10mmとクラスⅠの14mmを比べると価格は高めですが、効率のメリットで見ると、それは価値あるものと確信しています。

もちろん、これは仕事の効率とベースラインの利益にも直接的な影響を及ぼします。

リギング、ハイライン、ウィンチの仕事では、クラスⅡのロープはその効率性からクラスⅠよりも多くのメリットが見込めるでしょう。

皆さんの仕事に役立てますよう、僕の意見をもう少し付け加えます。

僕たちは通常、ロープの安全な使用荷重(SWL)で作業し、ある特定の時点でクラスⅠのロープは4%伸びます。

ロープには伸ばされた後に元に戻ろうとする反動が生じます。

これを常に人の手で管理する必要がありますが、反動は懸念の材料でもあります。

反動の力は非常に強いので、骨を砕く破壊力があるからです。

クラスⅡのロープは伸びが少なく、ウィンチをはなしたときも反動の影響が少ないことから、リギング時の作業がよりスムーズで、安全になるというのが僕の意見です。

 

最後までこの記事を読んでくれて、どうもありがとう。

クラスⅡのロープを体験してみての感想を楽しみにしています。

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