No.52 2023 スプリング ギア レビュー
日々の仕事のパフォーマンスを高める、
優れたデザイン-高品質のこれらの商品にご注目ください。
ザンバラン ‘ツリーロジー’
ツリーロジーは足首周りだけでなくつま先までネオプレン素材が靴下状に入っていて、スニーカーのような履き心地を持っています。
内側はケブラータイプの生地が使われ、くるぶし部分はハードカップが付いて保護してくれます。
外側は革製です。
下部はゴムに覆われて靴を保護すると共にフットロッキングもし易くなっています。
ソールは他のアプローチシューズより硬めなのでクライミングスパーも快適に使うことができます。
ロープロケット用に取り付けられたループは正直なところあまり強くなく切れやすいです。
そんな欠点はありますが、ツリークライミング用ブーツとして比類のない履き心地のこのブーツを心からお勧めします。
1) 履き心地の良さ
2)ツリークライミング用の設計
3) フットロックとSRSがやり易い
4) 足首の柔軟性がある
ミステリーランチ ‘テラフレーム’
3つのサイズが選べるテラフレームの50Lバッグは、クライマーが必要とする道具を全て収納でき、作業現場まで徒歩で長距離を移動しなければならないクライマーに快適さとパッキングの柔軟性を提供してくれます。
テラフレームはバッグとフレームが分離できるハンティングシステムが使われているため、必要な時追加のスペースを確保することができます。
僕が特に気に入っている点は次のとおりです。
1) 生地や縫製が丈夫で長持ちします。コストパフォーマンスが良いです。
2) シンプルなデザインでパッキングが自由にできる。
3) 大きな荷物はバッグを外し、バックストラップを利用できます。
(https://www.mysteryranch.jp/detail/19761366)
4) 背負い心地が良い。
5) パッキングの最後にチェーンソーが収納できる。
テラフレームに関する記事へのリンク (ポールの記事)
https://www.mysteryranch.jp/overload-feature/people04/
ミステリーランチ「スピフキット」へのリンク
https://www.mysteryranch.jp/detail/19761452
小さなアイテムを整理し、いつでも使えるようにするための完璧なバッグです。
トゥーフェルベルガー KM III 及び KM III Max
パラレルコアロープは至る所で使われるようになってきました。
ロープ径はどちらも11mmで、伸びが少ないです。.
どちらもメカニカルデバイス(ユニセンダー)との相性がとてもいいです。
’Max’ は非常にスムーズなカバーを持っていて枝の上を摩擦なく滑らかに動いてくれます。
その他の機能は次の通りです。
1) 伸び率が少ない
2) スプライスが可能
3) ノットが結びやすい
4) 摩耗に強く高品質
ロックエキゾチカ シャックルスイベル
アルミ製リングやシャックルはハーネスのブリッジに取り付けると早く摩耗します。
シャックルスイベルはスチール製のピンが付いているので
1) スライド時に発生する摩擦を軽減する
2) ブリッジの摩耗を軽減する
3) スイベルの寿命が長くなる
利点を持っています。
ISC スクアーレル フレックス テザー
最近のロープレンチテザーは硬いものばかりになってしまいました。
これはあまりいいことではありません。
テザーは少しカーブして弾力性がある方が調子いいです。
このテザーはそれを完全に持っていて、しかも見た目が格好いいです。
このテザーの特徴は
1)弾力性を持ちながら腰がある
2)ロープレンチを素早く取り付けられる
3)チェストハーネス連結用の取付穴とミニカラビナ付き
4)高品質
ユニセンダー
モーガン トンプソン氏によってデザイン・製造され、現在はロックエキゾチカがライセンス生産している歴史のあるツールです。
2007年当時、SRSに使える唯一のデバイスとして登場したシンプルなデザインのユニセンダーに対して、僕は多くの思いがあります。
ユニセンダーは他の最新のデバイスの陰で長い間僕の道具箱の中で眠っていました。ところが2020年、僕が2ロープシステムの考案に真剣に取り組みだしたとき、再び取り出されたのです。
2本のロープを使ったクライミングに興味のある方は、ユニセンダーを2番目のデバイスとしてお勧めします。
ロープの途中に簡単に取り付け取り外しできるからです。
また、ユニセンダーは独自の下降機能を備えているため、2台を同時に操作することが可能です。
このテクニックはODSK東京でロープクライミングLevel3講習会で受講することができます。
ユニセンダーは以下の点で優れています。
1) ロープの途中に着脱可能
2) SRS と MRSのどちらにも使える
3) 下降のコントロールが良い
4) フットロックにもロープロケットにも使いやすい
僕の友人はユニセンダーの事を 「食わず嫌い」だと表現していましたが、 僕たちはロープ1本で使うにも2ロープシステムに使うにも、美味しいデバイスだという事が分っていますし、その友人もユニセンダーが好きな一人です。
リーコイル AUDAX
ツリークライマーたちは、特に日本と同じように気温がめちゃめちゃ高くなるオーストラリアでは長い間ハイドレーションパックを使ってきました。
リーコイルを経営するダン ダスは、1石三鳥のシステムをデザインしました。
1) ハイドレーションパック
2) ハーネスサスペンダー
3) SRS チェストハーネス
サスペンダーはガースヒッチでハーネスに連結してからパックにクリップします。
そのためクライマーはパラシュートハーネスのように全てをそのままにしておくか、グランドワークの間も水分補給を続けるためにパックを取り外すことができます。
SRSアタッチメントにはエクセサリーカラビナが取り付けられる小さなスイベルが付いています。
非常に軽量で見た目もスマートで、仕事中に背負っていることを忘れてしまうくらいです。
ダンは細部にまで細心の注意を払ってデザインしました。
このパックを強くお勧めします。
K-Tube
ODSKのYouTubeチャンネルで、スタッフや友人たちとデバイスや技術について話し合う新しいプロジェクトを始めようと思っています。
皆さんのリクエストがありましたら是非教えてください。参加も歓迎します。
東京青梅店で収録します。
ドレイヤー ‘ツリーオーストリア プロ’
ツリーオーストリアは1998年の発売以来進化をし続け、7回目のモデルチェンジを終えた今のタイプは軽量で履き心地がさらに良くなりました。
アメリカのドン ブレアの影響を受けて、ツリーオーストリアはどのシリーズも大きなサイドDリングを持ち、革ではなく合成繊維の素材を使ってきましたがアメリカンスタイルを保ち続けてきました。
長年に渡り、レッグパッドの形状、ヒップ/バック/ブリッジの接続を改良し続けクライマーの快適性とバランスの改善に努めてきました。
下部はウェビングによってリングに接続されています。リングはブリッジを2本取り付けられるようになっています。
別売のサスペンダー、またはAudaxハイドレーションパックと併用をお勧めします。